ロストワン(アダルトチルドレン)別名ロスト・チャイルド、迷子役とも呼ばれるACの特徴について

アダルトチルドレンの特徴⑤ロスト・ワン(迷子役)について

アダルトチルドレン克服カウンセリング京都【心の相談室】の吉野リョータです。


アダルトチルドレン(AC)の特徴は5種類に大別されており、それぞれに原因(背景)や引き起こしがちな問題があります。
ここではACの特徴⑤ロスト・ワン(迷子役)についてお話します。

アダルトチルドレンの特徴【ロストワン(迷子役)】とは?

ロストワン・迷子・ロストチャイルド・いない子などと言われる、アダルトチルドレンの特徴のひとつ。
雰囲気は大人しく、手のかからない子で、存在感が薄いと思われがちな存在が、突然問題行動を起こす、という話はよくある話です。
以前はネグレクト(育児放棄)の家庭で見られる特徴の1つと言われていましたが、正反対に過干渉で親の意見を一方的に押し付けられて育ったり、兄弟で育て方に差がある(お兄ちゃんばっかり、妹ばかりかわいがるなど)、口ごたえや反抗が一切許されず「こんなことなら黙っていた方がマシだ」と強く決意した場合などにロスト・ワン的な反応が出やすいと考えられています。

ロストワンの子供を持つ親からすると「手のかからない『いい子』」なのですが、ロストワン本人からすると「どうでも『いい子』なんでしょ」と思っていたりするのです。
「自分はかまってもらえない」「自分など必要とされていない」「孤独なのにわかってもらえない」「誰も見てくれない」「見捨てられた気持ち」などと感じやすく、その不満感を外に出せずに自分で処理しようとしがちなのがロスト・ワンの特徴です。

ロスト・ワンの本当の姿は孤独感がいっぱいで、自分の存在価値を自分でも認められない存在。
意見を言う、決定をする場面を避け続け、自分の振る舞い方がわからない場合が多いのがロストワンの特徴です。

ロスト・ワン型アダルトチルドレンが引き起こしやすい問題とは

ロスト・ワン型のアダルトチルドレンは、存在感が薄く「自分の人生の主人公は自分だ」と思えない傾向があります。
常に誰かの意見に翻弄され、自分の意見を否定されたり、主張した意見が通らなかったり、協力が得られず失敗してしまったことをいつまでも言われるような状況にあると、大人になって自分でいろんなことを判断しなければいけない状況に耐えられずに折れてしまう可能性があります。

ロスト・ワンは「ネグレクト(育児放棄)にあった子供がなりやすいもの」と考えられてきましたが、最近では「過保護で子供の判断を親が奪いがちな家庭」や「兄弟の間で育て方に差があり、拗ねてしまった状況」などにもよく見られるのです。

ロストワン型ACの引き起こしやすい問題としては、引きこもり、不登校、社交不安障害、パニック等が挙げられます。
自分で自分を認められず、大切な存在だと思えない、まさに人生の「迷子状態」にあるのがロスト・ワン型アダルトチルドレンなのです。

  

ロスト・ワン(迷子役)のACから解放されるには?

ロスト・ワン型のアダルトチルドレンは、非常に無口で、相手に何かを聞かれても「返事をしないことで相手がしびれを切らし、何らかの助け舟を出す」まで無言のまま待つ傾向があります。


例えば親子の普段の会話でも
「今日何食べたい?」
「…。」
「黙ってちゃわからないでしょ。何か食べたいものはないの?」
「…べつに。」
「もう、じれったいわね!じゃぁハンバーグでいい?」
「…うん。」

という感じで、親が出してきた条件に「うん」と答えれば解決するような会話が多かったりするのです。
親側も「◯◯でいい?」と聞く段階で子供の嫌いなものを言うことは少ないため、黙っていた方が好物が食べられる、というメリットを享受することができる、と思っている傾向があります(傍観者の利益享受)

 

自分が言いたいことを言わなくても欲しいものが手に入ったり、主張しても(お兄ちゃんや妹など、自分以外の)意見ばかりが通ってしまうような状況下では、自分の意見を言うということが少なくなっていきがち。

親から見て「この子は大人しくていい子」と思う子供が、将来的に不登校や引きこもりの症状を出してしまう場合も少なくないので、「ウチの子に限ってなんでこんなことに…」「物分りの良かったウチの子がなぜ?」という風に感じてしまわないうちに「自分で判断させる」「子供が意見を言うまで待つ 」「子供の個性や意見を尊重する」習慣を身につけるようにしたいところです。

AC克服カウンセラーは、ご相談者がロスト・ワンである、と感じたとき、まずご自分で意見を言える状態になるまでゆっくり待つようにしています。自分の考えを持つことを許し、いつまでも待ってくれる存在がいるんだ、ということに快を感じるようになるまで対話の時間を取ることが大切だと考えています。
その上で
「あなたはそのままのあなたで十分大切な存在」
「間違っても時間がかかっても、それでもあなたの意見が大切」
「あなたの人生の主人公はあなた自身」

ということを十分に理解してもらいながら、不安な心を解放していきます。

 

孤独感を感じながら絶望していた小さな子供を救い出し、認め、許していきながら、これからの新しい生き方を探していくカウンセリングを行っていきます。

 

ACカウンセリングについて、ご理解いただけたでしょうか。

アダルトチルドレンの定義や状態、引き起こしがちな問題の範囲は多岐に渡ります。
このページではロスト・ワン型のアダルトチルドレンに対応する方法をお伝えしました。
ここまでお読みいただいて、
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