共依存をもっと詳しく知りたい!共依存から抜け出して自立型の人生を進むために今すぐやること
アダルトチルドレンが引き起こしやすい問題②共依存
アダルトチルドレン克服カウンセリング【京都 心の相談室】の吉野です。
アダルトチルドレンとその家族が引き起こしやすい問題に【共依存】があります。
共依存とは家族関係や人間関係などの「関係性」に対して依存するクセ(嗜癖:アディクション)を持った人のことを指します。ちょっと表現難しいですよね(^^)
共依存状態とはどういうものか、どういう流れで共依存状態になるかをカンタンに説明すると
① 例えば親が子に依存する
② 子供は嫌がりながらも親の依存を受け入れて、やがて子も親に依存する
③ お互いが依存状態から抜けられなくなる
単純に言えばこういう関係が共依存と言えます。
このページでは機能不全家族に起こりがちな『共依存』についてお話します。
よくある共依存の例
共依存の例① 家族に依存症の人がいる
例えば
1-1.アルコール依存症のご主人の対応に困っているお母さん
1-2.ギャンブル依存症の家族に生活資金を持っていかれて生活が脅かされている家族
1-3.DV(ドメスティック・バイオレンス)の被害に遭っている家族
家族に依存状態の人がいると、その相手に対して気持ちが奪われ、時間が奪われ、労力が奪われ、ときに幸福感や子供らしさも奪われてしまいます。
そして、その依存症の人をフォローするために自分自身もその相手に気持ちを注いでいく状態を「共依存状態」と呼びます。
共依存の例② 問題行動を起こす家族がいる
2-1.学校や会社に行けなくなってしまった家族のことが心配でたまらない人
2-2.子供が外で問題を起こしているのに「うちの子に限って」と主張する親
2-3.自分以外の家族の問題行動を全部自分で処理しよう、とする家族
問題行動が起こったときに、必要以上に手厚いフォローをしてしまったり、問題行動を家族がもみ消しにかかってしまう場合など【本人が起こした問題を本人に解決させようとしない状態】は共依存である、と言えます。
共依存の例③ お世話したり助けることで存在意義を見出す傾向がある
3-1.「あの人は私がいないとダメだから」と言える存在がいる
3-2.「子供はいつまで経っても子供」と言う親とそれを黙認してしまう子
3-3.ダメンズに甲斐甲斐しく貢ぐ女性(いわゆる「都合のいいオンナ」化してしまいやすい人)
3-4.介護の限界を超えても「自分がなんとかしないと」と全部背負おうとする人
自分がお世話する相手がいることで、自分の存在意義を感じることができる人は、さらにお世話できる環境を作り出すために、無意識に相手の判断や価値観を奪い、その人がいないと生きていけないようにしてしまう場合があります。(いわゆる「骨抜き」のような状態)
こういう環境を無意識に作り出してしまう状態を「依存の手助け(イネイブリング)」と呼び、今日依存関係を深めてしまう介護者のことを「依存の支え手(イネイブラー)」と呼びます。
共依存の例④ 自分が依存していることを正当化する
4-1.「あなたは子供(長男)なのだから将来は親の面倒を見るべき」と主張する親
4-2.「オレをこんな風にしたのはお前だ」と逆切れしてさらに相手から引き出そうとする人
「あなたは子供なのだから親を助けるべき」「将来は面倒みるのが当然」という考えに囚われ過ぎてしまい、どんなときでも「私を助けるべき」という方向性に子供をコントロールしようとしている場合などは共依存状態にある、と言えます。
共依存は何が問題なのか?
共依存が問題なのは、発言力がある側(主に親)が、力の弱い側(主に子)を思うようにコントロールしようとし、自分の考えを相手に押し付け、反論できないようにしてしまうところ。
そしてその依存に応えるのが「愛だ」と勘違いした側が、いずれその(もたれあいの)関係から抜け出せなくなってしまい、延々と相互に依存状態を続けてしまうのが共依存の問題点なのです。
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