【悩み相談】愛を受け取れない…

ACカウンセリング相談窓口に頂いたご質問です

ACカウンセリング京都【心の相談室】吉野リョータです。

カウンセリング相談窓口に寄せられたお便り(一部抜粋)を許可を得て掲載します。

初めまして。
カウンセリングを受けるか迷っていて、試しに相談窓口を利用してみようと思いました。
よろしくお願いします。
 
私の悩みは、他人から示された「愛」を拒絶してしまうことです。
 
人に優しくしてもらったり、気遣いを示してもらうと、嬉しいといったら嬉しいのですが、何で私にそんなことするんだろう不思議だなぁと思ったり、相手の発言を否定してしまったりすることがあります。
また、自尊心がないことや自分で物事を決められなかったりすることも悩んでいます。
 
去年の4月から大学進学のためひとり暮らしを始めました。しかし、想像していた生活と違い4月早々うつになってしまいました。今もうつの波があり、動けない時もあります。
 
こんな自分のことをどうにかしたいと思いお便りしました。  (Kさん:10代女性)

 

なぜ愛を受け取れないのか?

Kさんご相談ありがとうございます。
実はKさんのように「他人からの愛や賞賛が受け取れない」という方は意外とたくさんおられます。

愛を受け取りたいけど受け取れないのは、深い部分で
「受け取ってはいけない」「受け取れる訳がない」と思い込んでしまって、自分自身の存在を信じられない状況にある場合が多いようです。

● 存在してもいいかわからない
● 自分が愛される理由がわからない
● 何もしていないのに愛される訳がない
● 必要とされる意味がわからない…
● 他の人が愛されるのはわかるが自分も同じとは思えない
● 謙遜(嬉しいけど、人前では控えめな態度を取る行為)がいつの頃からか本気で受取拒否をしてしまう状態になってしまった

該当する個数や濃度(信じきっている深さ)が多いほど、つらい状況になってしまいがち。
今回は
「なぜこのような(愛を受け取れない)状況になってしまうのか」
「そこから脱出する方法はあるのか」
「あるとしたらどうすればいいのか」
についてお伝えします。

 

愛が受け取れない【本当の理由】とは

愛が受け取れないのは、無意識に「受け取ってはいけない」「受け取れる訳がない」と思い込んでしまっているから、というのは先程書きましたが、ではどうしてそんな風に思ってしまうのでしょう?

このお便りをいただいたあと、Kさんとは実際にお会いしてカウンセリングをしたのですが、Kさんの場合は過去の背景(親子関係)にこんな状況がありました。

「常に学校の勉強(テスト)では100点満点を求められた」
「100点を取るのが当たり前。1点でも取れないとお小遣いがもらえなかった」
「「あなたは勉強だけしていればいい」と言われて、勉強以外のことを考えたり話したりすることが禁止されているような家庭環境で育った」

実はKさんは。

勉学以外の思考や感情を持つことを禁じられた 環境に永くいたために、愛は無条件に受け取っていいものとはどうしても思えずに

「愛も生き方も存在も100点満点を取らなきゃいけない」
「(自分は)100点の人間じゃないから、愛をもらえない」
と、当然のように思い込んで生きてきてしまったのです。

 

愛を受け取るための【儀式】をしよう

AC克服カウンセリングページの「アダルトチルドレンチェックリスト」でも紹介した通り、親に甘えたり、愛をもらった記憶がない(少ない)方の中には「自分は愛など受け取れる訳がない」と本気で思っている方も少なくありません。

常に「条件付きの愛」を親から一方的に押し付けられ、言うとおりにしなければ絶対にもらえないばかりか、言うとおりにしても「できていない点」を指摘されて、結局受け取ることがない。

こういう経験をし続けると、子供は「受け取れないのは自分が悪いからだ」と考えるようになります。

自分が悪い。自分の考え方が悪い。自分のあり方が悪い。存在が悪い…と。
ついつい親の言うとおりにできない自分ばかりを責めて、結果的に愛が受け取れないようになってしまうのです。
Kさんもこのような状況で苦しんでこられました。

Kさんのような状況にあるときは。
ここからの脱却を図らなければなりません。愛を受け取るための儀式が必要となるのです。

 

もらえなかったものは自分で与える

いくら親にお説教をして、悔い改めてもらったとしても、欲しかったあのとき(過去)に戻ることはできません。そして今あらためて愛をもらったとしても、ココロの空白を埋めることは難しいのです。

この問題に対する対処法は…

「もらえなかったものは自分で与える」こと。

ステップとしては
① もらえなかった存在と心の中で決別し
② 自分で自分の心を育てていくことを宣言し
③ 日々の生活の中で自分を認め、許し、与え続けていく ことが必要になります。

上記のように書くのはカンタンなのですが、実際はしっかりとカウンセリングをしながら、時間を掛けて①~③を根気よく繰り返していくことが大切になります。

具体的な方法としては
「エンプティチェア等のイメージワークで親と決別」
「アタッチメント開放ワーク」
「インナーチャイルドを癒し、育てるワーク」
「刷り込まれたルールに気づき、疑問に思い、解除していく(3つの許しワーク」
「心の土台作り(自分軸強化)」「3行日記」や「あまたのしゅくふく」等で自己承認

これらをご相談者の状況に合わせて(ほぼ)全部を効果が実感できるまで施し続けることになります。

今はまだ。自分のことが認められない、愛される訳がないと思っていたとしても。
それは永遠ではありません。上記のステップをこなせるようになったとき。きっと自分自身を認め、自然な形で第三者からの愛を受け取れるようになっていきます。

もし。これをお読みになっているあなたにも。このような状況があるなら。
いつでも心の相談室までご相談くださいね。
ひとりで抱えずに。共に考えながら乗り越えていきましょう。(吉野)

カウンセリング京都【心の相談室】

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